「音楽療法」と聞くと、どのようなことを思い浮かべるでしょうか。
音楽を聴くこと。
一緒に歌を歌うこと。
楽器を演奏すること。
もちろん、それらも音楽療法で使われる方法のひとつです。
しかし、音楽療法は、ただ音楽を楽しんだり、上手に歌ったりすることだけを目的としたものではありません。
音楽が持つリズムやメロディ、歌うこと、体を動かすことなどを活用しながら、一人ひとりの心身の状態や生活を支えていく取り組みです。
たとえば、リズムに合わせて体を動かす。
歌を通して声を出す。
昔よく聴いていた曲から、懐かしい記憶を思い出す。
音楽を聴きながら、体の力を少し抜いてみる。
そして、同じ音楽を誰かと一緒に楽しむ。
ひとつの「音楽」というものから、さまざまな活動へつなげることができます。
また、音楽には、その人がこれまで生きてきた時間と結びついているものがあります。
子どもの頃に聴いた歌。
青春時代に好きだった曲。
家族と一緒に聴いた音楽。
大切な出来事を思い出す一曲。
音楽が流れた瞬間に、その頃の風景や感情がふっとよみがえることもあります。
GMP では、体の機能だけではなく、そうした一人ひとりの記憶や感情、その人らしさも大切にしながら音楽と向き合っています。
音楽ができることは、一つではありません。
体を動かすきっかけになることもあれば、声を出すきっかけになることもある。
誰かとつながるきっかけになることもあります。
その人にとって、今どのような音楽との関わり方が心地よいのか。
一人ひとりに合わせながら音楽を活用していくことが、音楽療法の大切な部分だと私たちは考えています。