パーキンソン病と音楽 ― リズムが体を動かす手がかりに

2026.08.09

音楽を聴いていると、意識していないのに足でリズムを取っていた。

好きな曲が流れると、自然に体が動いていた。

そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

私たちの体と音楽には、さまざまなつながりがあります。

なかでも「リズム」は、パーキンソン病と音楽療法を考えるうえで重要な要素のひとつです。

パーキンソン病では、歩行や体の動き、声の出しにくさなど、生活の中にさまざまな変化が現れることがあります。

そのようなとき、一定のリズムを外から提示することで、体を動かすための手がかりとして活用することがあります。

音楽に合わせて歩いてみる。

一定のリズムに合わせて手や足を動かしてみる。

歌を通して声を出してみる。

音楽を使った活動には、さまざまな方法があります。

GMP では、神経学的音楽療法の考え方も取り入れながら、音楽と体との関係を活かした活動を行っています。

ただし、音楽療法で大切なのは、決められたことを全員が同じようにできることではありません。

体調は毎日同じではありません。

今日は体を動かせても、別の日には少し休みたいこともあるでしょう。

声を出したい日もあれば、静かに音楽を聴いていたい日もあるかもしれません。

だからこそ、その日の状態や気持ちに合わせて参加することを大切にしています。

また、音楽には体への働きかけだけではなく、楽しさや懐かしさ、人とのつながりといった側面もあります。

「訓練をする時間」だけではなく、「音楽を楽しむ時間」でもある。

その両方が自然に重なり合うところに、音楽療法ならではの特徴があります。

音楽やリズムを暮らしの中へ取り入れることで、毎日の時間に新しいきっかけが生まれる。

GMP では、そんな音楽との関わり方を一人ひとりと一緒に探していきます。